eBayでカメラやレンズを販売すると、販売価格はドルで表示されます。
そのため、これからeBayを始める初心者の方は、
「実際にどんな手数料がかかるの?」
「海外への送料はいくらくらい?」
「結局、商品が売れたら手元にいくら残るの?」
と疑問に思うのではないでしょうか。
そこで今回は、私が実際にeBayで販売したレンズを例にして、eBayカメラ輸出の利益計算方法をできるだけ分かりやすく解説します。
難しい計算ではありません。
基本的な考え方を覚えてしまえば、商品を仕入れる前に「この商品ならどのくらい利益が出そうか」を判断できるようになります。
eBayカメラ輸出の利益はどうやって計算する?
eBayカメラ輸出の利益計算は、基本的にはとてもシンプルです。
販売価格 − eBay手数料 − 送料 − 仕入れ価格 = 利益
まずはこの考え方を覚えておけば大丈夫です。
大切なのは、単純に
「販売価格 − 仕入れ価格」
だけで利益を考えないことです。
eBayで商品を販売するとeBayの販売手数料がかかり、さらに日本から海外へ商品を発送するための送料も必要になります。
これらをすべて差し引いて、最終的に残った金額が利益になります。
利益計算で差し引く主な費用
eBayでカメラやレンズを販売するときに考えておきたい主な費用は、次のようなものです。
- 商品の仕入れ価格
- eBayの落札手数料(Final Value Fee)
- 海外決済手数料(International Fee)
- 海外への送料
- Payoneerで日本円へ出金する際の為替コストなど
eBayの手数料は、ストア契約の有無やプラン、商品カテゴリー、売上実績などによって変わります。
そのため「何%」と全てを覚えるよりも、実際の取引画面でどのような手数料が引かれているのか確認する習慣をつけることをおすすめします。
最初のうちは少し難しく感じるかもしれませんが、何度か販売すると自然に分かるようになります。
それでは、私が実際に販売した商品を使って利益を計算してみましょう。
実際の商品で利益を計算してみよう
今回解説するのは、私が実際にeBayで販売した
Nikon AF-S VR Zoom Nikkor 70-300mm f/4.5-5.6G
というレンズです。
eBayでの販売価格は180ドルでした。
今回は分かりやすくするため、為替レートを
1ドル=160円
として計算します。

実際にeBayで引かれた手数料
【eBayの販売明細】

上の画像は、このレンズを実際に販売したときのeBayの明細です。
今回の取引では、主に次の手数料が引かれています。
① 落札手数料(Final Value Fee)
今回の取引では、Top Rated Sellerの割引も適用され、落札手数料は15.15ドルでした。
② 海外決済手数料(International Fee)
海外のバイヤーへ販売した場合に発生する手数料です。
今回の取引では、ボリュームディスカウントも適用され、1.71ドルでした。
③ 固定落札手数料
1取引ごとにかかる固定の手数料です。
今回の取引では0.40ドルです。
これらに税を含めて、今回eBayから差し引かれた手数料の合計は18.98ドルでした。
販売価格180ドルから18.98ドルを引くと、
180ドル − 18.98ドル = 161.02ドル
となります。
つまり、eBayの手数料を差し引いた後の受取額は161.02ドルです。
日本円で受け取る
こちらをPayoneerで2%の手数料を払って日本円にします。
2%を差し引くと
161.02 x 0.98 = 157.8ドル
1ドル=160円として計算すると、
157.8ドル × 160円 = 25,248円
となります。
※実際に日本円として受け取る金額は、為替レートやPayoneerでの円で受け取るコストなどによって変わります。ここでは利益計算を分かりやすくするため、1ドル=160円で計算しています。
商品の仕入れ価格
【ヤフオクで仕入れた商品】

今回の商品はヤフーオークションで仕入れました。
商品価格と国内送料を合わせた仕入れ価格は、
11,210円
でした。
海外への送料
【eBay SpeedPAK 発送実績】

今回はDHLを利用してカナダへ発送しました。
実際にかかった送料は、
3,924円
でした。
最終的にいくら利益が残った?
それでは、最終的な利益を計算してみましょう。
eBay手数料を差し引いた受取額が、
25,248円
そこから海外送料、
3,924円
そして仕入れ価格、
11,210円
を差し引きます。
25,248円 − 3,924円 − 11,210円 = 10,114円
今回のレンズでは、10,114円の利益を残すことができました。
販売価格は、
180ドル × 160円 = 28,800円
ですので、
10,114円 ÷ 28,800円 ≒ 35%
となり、今回の取引では約35%の利益率となりました。
これはかなり良い結果だったと思います。
利益を計算してから仕入れ値を決めることが大切

eBayカメラ輸出で大切なのは、感覚で
「このカメラ、安そうだから仕入れてみよう」
と買うのではなく、
「この価格で仕入れられれば、これくらいの利益が出る」
と計算してから仕入れることです。
まずeBayで、その商品が実際にいくらくらいで売れているのかを調べます。
そこから、
- eBayの手数料
- 海外送料
- 欲しい利益
を考えて、自分の仕入れ上限価格を決めます。
そして、その価格以下で購入できる商品をヤフオクやメルカリなどで探して仕入れます。
私は基本的に、この考え方で仕入れをしています。
「安い商品を探す」のではなく、
「利益が出る価格で買える商品を探す」
という考え方です。
初心者はどのくらいの利益を目安にすればいい?

「初心者の方はどのくらいの利益率を目標にすればいいですか?」
という疑問もあると思います。
これは一概に「何%が正解」とは言えません。
商品の価格帯やカテゴリーによって、狙える利益率が変わってくるからです。
一般的に高額な商品になれば、1商品から取れる利益額が大きくなるため、利益率は低くなる傾向があります。
反対に、比較的安い商品では高い利益率を狙えることもあります。
商品によって狙える利益率も違う
例えばマニュアルレンズは、比較的検品が簡単でトラブルも少ない商品です。
そのため仕入れたいセラーも多く、競争が激しくなれば利益率は低くなる傾向があります。
一方、古いフィルムカメラや二眼レフなどは検品に知識や手間が必要です。
その分、商品によっては高い利益率を狙える場合があります。
オートフォーカスレンズやデジタルカメラなどは、故障していた場合に商品価値が大きく下がることがありますので、仕入れる際には注意が必要です。
経験を積んでいくと、
「この商品ならこのくらい」
「このカテゴリーのこの価格帯ならこのくらい」
という、自分なりの利益率の基準が少しずつできてきます。
初心者のうちは平均20%をひとつの目安に
私がこれまで5年以上eBayでカメラを販売してきた経験からお話しすると、初心者のうちは、月全体の平均で20%以上の利益率が残っていれば、まずは十分だと思います。
もちろん、利益は多いに越したことはありません。
「平均30%以上を目指しましょう!」
と言いたいところですが、大きな利益ばかりを狙ってしまうと、仕入れられる商品が少なくなってしまいます。
最初のうちは、商品によって利益率が15%になったり20%を切ったりしても、利益率が低いというだけで手を止めてしまう必要はないと私は考えています。
まずは実際に、
仕入れる → 検品する → 出品する → 売る → 発送する
という流れの経験を積むことが大切です。
続けていけば、
「この商品は利益を取りやすい」
「これは回転が速い」
「これは検品が楽でトラブルが少ない」
といったことが少しずつ分かるようになります。
利益率だけを見るのではなく、利益額、売れるまでの期間、検品の手間、トラブルの少なさなども含めて考えられるようになると、仕入れの幅も広がっていきます。
利益計算で初心者が注意したいこと
利益計算をしてから商品を仕入れても、実際の利益が予定と少し変わることがあります。
特に初心者の方には、次の2点を覚えておいてほしいと思います。
為替レートによって利益は変わる
eBayではドルで商品を販売することが多いため、為替レートによって日本円で受け取る金額が変わります。
例えば今回の記事では、
1ドル=160円
として計算しました。
しかし実際に売上金を日本円へ換えるときの為替レートが変われば、最終的な利益も変わります。
カメラやレンズは比較的短期間で売り切る商品も多いため、仕入れから販売までの間に為替が大きく動くケースばかりではありませんが、
「為替によって利益は多少変わる」
ということは頭に入れておきましょう。
基本的には円安になるほど、ドルで販売している日本のセラーには有利になります。
送料は商品の大きさ・重さ・配送先で変わる
海外送料は、商品の大きさ、重さ、発送する国によって変わります。
FedExやDHLなどの国際配送では、実際の重量だけでなく「梱包後の箱の大きさ(容積重量)」によって料金が決まることが多くあります。
そのため仕入れ前の利益計算では、
「この商品なら、どのくらいの大きさの箱になるだろう?」
と考えることも大切です。
私の場合、アメリカ、カナダ、イギリス、ドイツ、フランス、イタリアなど主要な販売先への送料を基準に考えています。
目安としては、
- 小さめのレンズや小型フィルムカメラなど → 60サイズ程度
- フィルムカメラ+レンズセット、望遠レンズ、デジタルカメラなど → 80サイズ程度
- 中判カメラ+レンズ、大型大砲ズームレンズなど → 100サイズ程度
というように、おおよその梱包サイズを想定しておくと利益計算がしやすくなります。
実際の送料は配送会社、配送先、契約条件などによって変わりますので、あくまで事前計算の目安として考えてください。
まとめ|仕入れる前に利益計算する習慣をつけよう
eBayで売れている商品を見つけたら、
「いくらで仕入れれば、どのくらいの利益が出るのか?」
を確認してから仕入れるようにしましょう。
販売価格、eBay手数料、海外送料をある程度把握できれば、自分が仕入れてもよい上限価格を決められます。
もちろん、中古カメラですから、
「届いてみたら思っていたより状態が良かった」
ということもあれば、
「思っていたより状態が悪かった」
ということもあります。
すべての商品で予定通りの利益になるわけではありません。
大切なのは、一つの商品だけで一喜一憂するのではなく、ある程度の期間や販売数の平均で利益を見ていくことだと思います。
仕入れる前に利益を計算する。
そして、
販売した後にも実際にどれだけ利益が残ったのか確認する。
この習慣をつけることで、少しずつ「利益を出せる仕入れ」が分かるようになってきます。
最初から完璧に計算できなくても大丈夫です。
一品ずつ経験を積みながら、自分なりの仕入れ基準を作っていきましょう。
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